SNSなどで犯罪実行者を募集する、いわゆる「闇バイト」が問題になっています。
大分県警察も、闇バイトへ応募した人が強盗や詐欺などの実行役として利用される危険性を説明し、怪しい募集には関わらないよう注意を呼びかけています。
住宅の周辺で不審な訪問や電話があった場合は、窓や玄関の施錠、補助錠、防犯カメラなどを改めて確認しましょう。ただし、すべての不審な訪問や見覚えのない印が犯罪の下見とは限りません。決めつけず、記録と警察への相談を優先することが大切です。
下見や目印が気になるときの確認事項
- 訪問者の所属・氏名・用件をインターホン越しに確認する
- 家族構成、在宅時間、資産状況を答えない
- 不審な車両や人物は、安全な場所から日時・特徴を記録する
- 郵便受けや塀などに見覚えのない印があれば、撮影してから消す
- 危険が迫っている場合は110番、緊急でない相談は#9110へ連絡する
住宅の防犯は、一つの設備だけに頼らず、複数の対策を組み合わせることが大切です。
- 確実な施錠:短時間の外出や在宅中でも窓と玄関を施錠する
- 補助錠:窓を解錠するまでの手間を増やす
- 防犯カメラ:録画範囲や夜間性能を確認して設置する
- センサーライト・防犯砂利:光や音で周囲が異変に気付きやすくする
- 防犯フィルム:ガラス破りによる侵入に時間をかけさせる
施工する製品や条件に応じて、施工済みであることを示すラベルを貼付する場合があります。ただし、ステッカーだけで防犯性能が決まるわけではありません。
窓ガラスフィルムの施工済みステッカー。表示内容は製品や施工条件によって異なります。
防犯フィルムが窓の対策として検討される理由
警察庁の統計をもとにした政府広報では、2024年の住宅侵入窃盗について、一戸建て住宅の主な侵入手口は「無締まり」5,950件、「ガラス破り」4,454件と紹介されています。
また、一戸建て住宅と共同住宅では、「窓」と「表出入口」からの侵入が全体の7割以上を占めています。窓だけで約70%という意味ではないため、窓と玄関の両方を確認することが重要です。
防犯フィルムは、ガラスが破壊された際に破片を保持し、侵入できる大きさの開口部を作るまでに時間をかけさせるための対策です。ガラスが割れることや侵入を完全に防ぐものではありません。
CPマーク対応防犯フィルムで確認したいこと
- 防犯性能試験を通過した対象製品であること
- 指定された製品仕様と接着剤の条件を満たすこと
- 対象となる種類・厚さのガラスへ施工すること
- ガラスの露出部分全面、または飲み込み部分を含む全面へ施工すること
- 認定された防犯フィルム施工技能者が施工すること
- 可動窓ではサブロック機能付きクレセントや補助錠などを確認すること
「5分間、必ず侵入を防ぐ」という保証ではありません
侵入に5分を超える時間がかかると約7割が諦めるという調査をもとに、防犯性能試験の目標抵抗値が5分に設定されています。実際の性能は、製品、ガラスの種類と厚さ、施工範囲、窓の構造、補助錠の有無などによって変わります。
CPマーク表示には、対象製品を選ぶだけでなく、ガラスの種類と厚さ、全面施工、施工者、補助錠などの条件を満たす必要があります。鍵の周辺だけに貼る部分施工では、CPマーク表示の条件を満たしません。
防犯フィルムでできること・できないこと
| できること |
できないこと |
| ガラス破りによる侵入に時間をかけさせる |
すべての侵入を完全に防ぐ |
| ガラス破損時の破片の飛散を抑える |
ガラスが割れること自体を完全に防ぐ |
| 既存ガラスを利用できる場合がある |
無施錠や鍵の掛け忘れを補う |
| 透明タイプなら見た目を大きく変えずに対策できる場合がある |
すべてのガラスを自動的にCPマーク対象にする |
UVカット、遮熱、目隠しなどの付加機能は製品によって異なります。防犯フィルムであれば、すべて同じ遮熱性能や目隠し効果があるわけではありません。
下見されたかもしれないと感じたら
不審な訪問、電話、車両、敷地内の異変などがあった場合は、次の順番で確認しましょう。
- 危険を感じた場合は、相手に直接声を掛けず110番する
- 緊急でない場合は、日時・人物・車両・訪問内容を記録する
- 家族間で情報を共有する
- 窓、玄関、勝手口、補助錠、防犯カメラを確認する
- 不安が続く場合は警察相談専用電話#9110へ相談する
インターネット上では、見覚えのない記号やシールをすべて「犯罪者の目印」と説明する情報もあります。しかし、印だけで犯罪の下見と断定することはできません。安全を確保したうえで写真を残し、必要に応じて警察へ相談してください。
防犯フィルムを検討する窓
- 1階の掃き出し窓
- 庭木や塀などで外から見えにくい窓
- 建物の裏側や隣家との間にある窓
- 勝手口・浴室付近の窓
- 物置や室外機などが足場になる場所の窓
- 留守にする時間が長い部屋の窓
すべての窓へ同じように施工できるとは限りません。ガラスの種類、厚さ、傷、ヒビ、既存フィルム、窓の構造などによって、施工可否やCPマーク表示の可否が変わります。
参考:
大分県警察「いわゆる闇バイトに関わらないために」 /
政府広報オンライン「住まいの防犯対策」 /
日本ウインドウ・フィルム工業会「防犯フィルム」
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