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2026年度も国の「先進的窓リノベ」予算として1,125億円が閣議決定されました。大分県内でもチラシやネット広告で「補助金で窓がお得に!」という文字が躍っています。
しかし、実際にお客様から「数万円で済むと思っていたら、提示された金額が予想を遥かに超えていた」という切実なご相談をいただくことが増えています。補助金はあくまで「補助」であり、全額をカバーするものではありません。本日は、窓のプロとして「カバー工法」と「ガラスフィルム」のコスト・性能・適材適所の選び方を、客観的なデータに基づいて詳しく解説します。
リビングの大きな窓(掃き出し窓)2枚と、寝室や子供部屋の腰窓2枚、計4枚を同時に対策した場合のシミュレーションです。
既存のサッシ枠を活かしつつ、高性能なガラス(Low-E複層ガラス等)を組み込んだ新しい窓を取り付ける工法です。
工事費総額(4窓分): 約100万円 〜 130万円
補助金額(2026予想): 約25万円 〜 35万円
実質負担額:約750,000円 〜 950,000円
【プロの視点】 サッシごと新しくなるため、築年数が経過して建付けが悪くなった窓には非常に有効ですが、補助金を利用しても「まとまった手出し資金」が必要になるのが現実です。
今あるガラスをそのまま活用し、高性能なフィルムを貼ることで「後付けLow-E化」を実現する方法です。
透明遮熱断熱フィルム(16,000円/㎡): 約18.7万円(税込)
シルバー遮熱断熱フィルム(14,000円/㎡): 約16.5万円(税込) ※4窓合計面積10㎡想定、諸経費1万円込。
※【プロの視点】 リフォームの実質負担額と比較すると、約1/4〜1/5の予算で家中の断熱・遮熱対策が完了します。
なぜ、これほどの価格差が生まれるのか?
窓のリフォーム(カバー工法)が高額なのは、ガラスだけでなく「窓枠(アルミサッシ)ごと」新しく作り直すからです。サッシの交換には高価な部材と、数人がかりの工事費用、さらに古いサッシの廃棄費用もかかります。
対して、HARU工房いちまるのフィルム施工が圧倒的に安い理由は、**「今あるサッシをそのまま活かす」**からです。実は、冬に室内の熱が逃げる原因の約58%は「ガラス面」にあります。その弱点にピンポイントで高性能な対策を打つため、リフォームの数分の一の費用で、同等の断熱・遮熱効果を得ることが可能なのです。
お客様がご自身のライフスタイルに合わせて選べるよう、公平な比較表を作成しました。
| 比較項目 | 窓リフォーム(カバー工法) | 透明遮熱断熱フィルム | シルバー遮熱断熱フィルム |
| 参考価格(4窓) | 約80万円〜 | 約18.7万円 | 約16.5万円 |
| 断熱性能 | ◎ (サッシ含む全体) | 〇 (ガラス面中心) | 〇 (ガラス面中心) |
| 遮熱性能 | 〇 | 〇 | ◎ (最高レベル) |
| 結露対策 | ◎ (サッシまで抑制) | △ (ガラス面のみ) | △ (ガラス面のみ) |
| 防災性能 | △ (強化・防犯ガラス等) | ◎ (強力な飛散防止) | ◎ (強力な飛散防止) |
| UVカット | 〇 | ◎ (99%以上) | ◎ (99%以上) |
| 工事期間 | 1日〜数日 | 約2〜3時間 | 約2〜3時間 |
| こんな人向き |
サッシが壊れている、
結露を完璧に止めたい |
景観を変えたくない、
安く断熱したい |
西日が痛い、日中の
目隠しも同時にしたい |
窓の対策には正解が一つではありません。目的に合わせた使い分けが重要です。
窓リフォーム(カバー工法)を選ぶべきケース:サッシが歪んでいて隙間風が入る、鍵がかかりにくい、あるいは「予算をかけてでも結露をゼロに近づけたい」という場合は、リフォームが最適です。
窓ガラスフィルムを選ぶべきケース: 「サッシには問題ないが、夏暑く、冬寒い」「地震時の飛散が怖い」「カーテンを開けて景色を楽しみたいが、紫外線が気になる」という場合は、フィルム施工が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。
リフォームにはない、フィルム施工だけの「3つの付加価値」
窓ガラスフィルムを選ぶ理由は「安さ」だけではありません。実は、高価な交換リフォームにも備わっていない、フィルムならではの強みが3つあります。
1. 圧倒的な「防災性能(飛散防止)」 リフォームで断熱ガラスに変えても、ガラスが割れなくなるわけではありません。フィルムを貼ることで、万が一の台風や地震でガラスが割れても破片が飛び散らず、大切なご家族の命を守る「防災窓」に生まれ変わります。
2. 家具や肌を守る「UVカット99%」 私が使用するフィルムは、肌へのダメージや家具・フローリングの日焼けの原因となる紫外線を99%以上カットします。断熱しながら、お部屋の資産価値も守ります。
3. 暮らしを止めない「時短施工」 家中の窓をリフォームする場合、職人が数日間出入りすることになりますが、フィルム施工なら4枚程度の窓であれば2〜3時間で完了します。お忙しい方や、プライバシーを大切にしたい方にも大変喜ばれています。
「補助金のチラシを見て相談してみたけれど、予算が合わずに諦めてしまった」 そんな声をよく耳にします。でも、諦めるのはまだ早いです。
窓の対策は、リフォームだけではありません。フィルムという選択肢があることを、もっと多くの方に知っていただきたいと考えています。1枚の小窓からでも喜んでお伺いします。
「我が家の窓なら、フィルムでいくらくらいになる?」 「この悩み、フィルムで解決できる?」
そんな素朴な疑問があれば、いつでもお気軽にLINEでご相談ください。プロの視点から正直にお答えいたします。